路地裏を歩く。子供達が追いかけっこしながら
通り抜けていく。
カタカタ鳴ってるランドセル。
神社の塀の三毛猫がそっぽを向いてあくびをしてる。
壁の向こうからチントンシャン。
ふと足が止まってそらをあおぐ。
木漏れ日がちょっとまぶしい。
耳をかすめて一陣の風が吹く。
昭和46年、時は高度成長の真っ盛り。料亭ひしめく東京根岸に生まれる。
琴古流尺八にその名を残した初代佐藤錦水を祖父に持ち、父はテイチクレコードの有名ディレクター
故・佐藤保彦、母は民謡界の重鎮、歌手 佐藤美恵子。
4歳にして尺八をおもちゃ代わりに吹き始める。
幼少より祖父、母の手伝いとして兄である二代目佐藤錦水とともに舞台に立つ。
思春期を迎えると尺八を格好悪く感じ始め名門校でラグビーに没頭する。
演奏家ではなく父の背中を見ながら音楽業界に身を置くか、あてもなく大学時代を過ごす。
大学2年のある日、車のラジオから流れる師・三橋貴風の尺八を聞き雷に打たれたごとき衝撃を受ける。
人生の岐路に立った瞬間、弟子入りを決意し鞄持ちとなる。
二十歳の誕生日には虚無僧を真似て全国を行脚するも、出会った僧に核心を突かれ挫折。
師とともに内外の舞台に立ちつつ、国立劇場では若手奏者として注目を浴び始める。
1994年 兄の後を受けロックバンド六三四に加入。本格的に洋楽とのコラボを経験する。
1998年 六三四として東京ドームの格闘技K−1の生演奏等のライブ活動、アルバム制作に携わる。
1999年 アメリカ、ペルー、コロンビアツアー(六三四)で海外に衝撃を与えると共に演奏家として開眼する。
2000年 アメリカ、キューバツアー、フジロックフェス(六三四)に参加。
2001年 自身のユニット「尺八防衛軍」を立ち上げ、試行錯誤のソロ活動の第一歩を飾る。
2002年 デジタルユニット「バンブーキッチン」を立ち上げ、き乃はちサウンドの礎となる。
2003年 ファーストアルバム「宙」発売。
2004年 セカンドアルバム「粋」発売。ロンドンにてき乃はちとして初の海外公演。
2005年 中村小太郎(画家・詩人)とのコラボなど、独自の世界観が広がる。
2006年 地域からの文化発信をすべく錦美企画を設立。9月モスクワ公演、モスクワ音楽院にて
虚無僧尺八の講義。
12月チェルノブイリ・チャリティーコンサート(川崎市)
2007年 5月 知覧(鹿児島) 特攻隊慰霊演奏
6月 ウクライナ公演
7月 うえの夏まつり コンサート
10月 光岡自動車「大蛇(オロチ)」イメージ曲「息吹 -IBUKI-」シングルCD発売